小学2年生にとって、九九は初めての大きな壁!
今後の勉強にも大きく影響するので、心配しているママ・パパも多いのでは?

うちの子、九九がなかなか覚えられないみたい!
やり方を教えたのに、全然ダメで💦
特に7の段、8の段は苦手みたい💦
今回は、そんなママ・パパのために、「九九の教え方」を「子どもの特性にあった覚え方」とあわせて4STEPで紹介します!

自分が覚えやすかった方法は、自分の子どもにとってベストとは限らないので、ぜひチェックしてくださいね!
STEP1.かけ算・九九の意味と特徴を教える
九九のファーストステップは、「かけ算の意味と特徴」を理解させることです!
理解していない子どもにいきなり「九九を暗記させる」のは避けましょう。

意味が分かっていないと、九九を間違えたとき・忘れたときに自分で答えを見つけなおすことができません💦
後々のことを考えて詰め込み学習は避けたほうが無難なんです!
さて、みなさんはかけ算をどうやって教わったか覚えていますか?
小学校では、かけ算は次のように教えています。親が教える場合も小学校と同じように教えていくのがおすすめです。

このように、「1つあたりの数」×「いくつ分」で全体の数を表せるのが「かけ算」です。
同じ数を何度も足し算することと、かけ算は同じことだと教えていきましょう。

さらに、かけ算とたし算の関係と特徴も捉えておくと、九九を習得しやすいです。


かけ算の意味・特徴を知っていれば、九九を忘れたり、段の途中で自信がなくなったりしても、子どもは一旦たし算で九九を作りだしていけます!
このように、まずはかけ算・九九の意味や仕組みを理解することが大切です!
STEP2.覚える(インプット)
かけ算・九九の意味や仕組みが理解できたら、ついに九九の暗記をスタートします!
色々な暗記方法がありますが、子どもは一人一人特性が違うので、子どもの認知特性にあった暗記方法がおすすめです!

認知特性とは、目や耳などの五感を中心とした感覚器から得られる情報を記憶・理解・表現する能力の特性のこと。人によってそれぞれ強弱があり、どれが優位に出ているかで最適な勉強方法が変わります。
今回は認知特性を大きく3タイプに分けて、おすすめの暗記方法を紹介していきます。
- 聴覚優位タイプ・・・音の響きから覚えるのが得意
- 言語優位タイプ・・・文字で覚えるのが得意
- 視覚優位タイプ・・・絵や雰囲気で覚えるのが得意

お子さんはどのタイプですか?
聴覚優位タイプにおすすめの暗記方法
聴覚優位タイプは、耳で聴いて情報を取り入れるのが得意。
はじめから九九表を見て覚えるよりも、まずは九九の歌などを耳で聴きながら覚えるほうがスムーズです。

普段から歌詞を耳で覚えられる子はこのタイプです。
うちの息子はこのタイプなので、初めは九九の歌を聴いて覚え、九九表は歌っている途中で忘れた時や間違えた時に確認する副教材的な扱いをしました。
九九表だけで暗記すると集中力が続かず、覚えにくかったようです。
▼息子が使ったのはこちらです。
本にCDがついていて、ドラえもんが独特なリズムで歌っています。
1回目はフルで歌あり、2回目は答えが歌なしになっているので、最終的にドラえもんのエスコートなしで歌えるようになります!
本には九九が載っているので、九九を思い出せない時に確認していました。
▼複数の暗記ソングが収録されたCDも!
九九の歌や県庁所在地の歌のほか、アルファベットやことわざなど、複数の暗記ソングが収録されています。
どの暗記もいずれは通る道!聴覚優位タイプならおすすめです。
言語優位タイプにおすすめの暗記方法
言語優位タイプは、基本的に文字で覚えるのが得意。
まずはシンプルな九九表を見ながら覚えるのがおすすめです!

漢字などの文字を覚えるのが得意な子はこのタイプが多いです。
ちなみに、今の学校の授業はほとんどこのタイプ向きだそうです。
私はどちらかというとこのタイプ。小学生のころは、九九表を見ながら暗唱して覚えました。
九九表は、ぷりんときっずさんでも、読み方あり・なしなど、複数のパターンを無料でダウンロードできます!
子どもが「見やすい!」と言ったものを使うといいですよ。

▼お風呂時間も使うなら!
お風呂で楽しく暗唱するのもいいですね!
言語優位タイプは、文字が目にふれる機会が多いほうがいいので、お風呂やトイレなど、いろいろな場所に貼ってみるのもおすすめです。
言語優位タイプの中には、書きながら頭で整理して覚えるのが得意な子もいるので、九九表を書き写したり、特徴をまとめながら覚えるのもおすすめ。
アメリカなどで使われているTimes Table(Multiplication table)を使えば、数字が対称になっているなど、特徴を整理しやすいですよ。
▼Times Table(Multiplication table)

視覚優位タイプにおすすめの暗記方法
視覚優位タイプは、文字よりも絵で覚える方が得意。
絵が描かれた九九表や、図入りの九九カードを見ながら暗唱するのがおすすめです。
自分で絵を描きながら覚えてもいいですね!
▼九九表はこういう絵が載っているものがおすすめです!
絵が載っている市販の九九表やカードは少ないので、なかなか見つからないかもしれません。
売っていないときは子どもと一緒に手作りしてみてくださいね!
どのタイプか分からない場合
子どもがどのタイプか分からない場合は、難しく考えなくても大丈夫。
子どもにどの方法をやりたいか聞いてみましょう!
子どもの好みは子どもの特性と関係していることがあるからです。
また、子どもが選べないようなら、全部試してみるのもOKですよ!

もちろん言語優位タイプだと思っても、歌が好きなら九九の歌を使えばいいんです!
言語優位だとしても、ほかの要素も高めな場合があるからです。
▼悩んだらこんな万能型ドリルがおすすめです!
CDや九九カード・ポスターなど、「あったらいいな」というものがすべて付属したドリル。
悩んだらこういった万能型の教材があると重宝します!
STEP3.覚えた九九を日常で使う(アウトプット)
九九をある程度覚えたら、次は使うことが大切です。
まずは日常で九九を活用していくのがおすすめ。身につきやすいです。
- 家族3人にお菓子を2つずつ配るには何個いる?
- 今から1回5分のゲームを4ゲームしたら何時ごろになる?
我が家ではこんな感じに九九を活用していました。
子どもの好きなことに絡めて、さり気なく九九を使わせるのがポイントです!
STEP4.問題を解いて覚えたことを確認する
最後に子どもが一人で問題を解けるか試していきます。
問題が解けるようになったら九九マスターですね!
問題は、九九のゲームを使ってみてもいいですし、ママ・パパが手作りしてもOK!
最近は子どもを飽きさせない工夫たっぷりのドリルも多いので、思い切って市販のドリルを買ってみるのもおすすめです!
▼小学2年生に絶大な人気の「うんこドリル」
もはやドリル界の帝王となってしまった「うんこドリル」。
小学生が笑いながら勉強するという奇跡的なドリルです。勉強嫌いの子どもが取り組みやすいのが魅力!
▼女子人気No.1の癒し系ドリル
女子の購入率が高い「すみっコぐらし学習ドリル」。
シールつきで可愛いものが大好きな女子に人気です。めいろやゲームを取り入れているので、楽しく学べます!
ひっさんの勉強もできるのもポイント!
▼安定と信頼の学研ブランド
ママ・パパからの支持率が高いのが学研のドリル。
ママたちが子どものころからあるブランドなので、迷ったらこれを選ぶ人が多いです!
【番外編】プチ反抗期中の子には

たし算でいいじゃん!
九九覚えるのめんどくせー!

やらないとダメなの!
ちゃんと覚えなさい!!
こんなプチ反抗期でお困りの場合は、「いちごが9個のっているお皿が9皿でてくる問題だったら大変じゃない?それにもしお皿が千枚だったら9を千回書くことになるから疲れちゃうね。かけ算のほうがお得だよ。」となだめてみてください。

覚えなきゃダメ!と怒るよりも、今覚えたら「お得」というのがポイントです!
また、親から教わると反抗してしまう…という子どもの場合は、通信教育の活用がおすすめです。
たとえば、進研ゼミ小学講座「チャレンジ2年生」では、10~12月にかけ算に力を入れたプログラムがあります。
子どもが頑張ろうと思えるような仕組み作りが上手なので、困ったら思い切って頼ってみてもいいと思いますよ!

うちの息子はこのかけ算プログラムの前に九九をマスターしたのですが、それでもこのかけ算プログラムを待ちわびていました!
まとめ
自分が子どものころにやっていた暗記方法は、自分の子どもにとってベストな方法とは限らないこともあります。子どもがどんなタイプか考えながら、親子で九九に挑戦してみてくださいね!

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